撫で切るのに適したハンティングシーンに特化したモデルのナイフです。
特殊なブレード形状で、一度反り返ってから切っ先のみドロップポイントになっています。

ドロップしているのは、獲物の腹を割る際に内蔵を傷つけないためです。
ナイフの刃を上に向けると先端が上向きになりますので、内蔵を傷つけにくいのです。
そのままブレードを持つのですが、そのとき先端部に人差し指を添えるためのためでもあります。

ほのかな反りはスキニングのためであり、緩やかなカーブで長い湾曲は、スキニングナイフの特徴となります。
反り具合は控えめですので、腹割り(内蔵摘出)→スキニング→肉を分ける作業まで、全工程でベストな使用感でお使いいただけます。


【3G鋼採用のブレード】
ブレードには3G鋼を採用。
3Gの意味は、刃を作っている鋼鉄(スチール)に含まれる3つのGからきています。
外側の2つの鋼鉄層がVG5で中心がSuper Gold Powder Steel(通常SGPSと呼ばれます)という作りになっている為、その3つのGを取って3Gと呼ばれています。

<VG5−SGPS−VG5>

高級包丁の芯材にも使用されるVG5鋼を贅沢にも外材として使用し、さらに高硬度のSGPSを芯材として挟み込むことで単一鋼で生成されたナイフよりも強度が約20%程向上されるとのこと。
性質の異なる鋼材を挟み込むのは日本刀によく見られる技術です。

さらに、エッジをコンベックスグラインドで仕上げることで、刃持ちの良さと靱性のバランスを取ったファルクニーベンが自信をもって世に送り出す独自のブレードとなっています。



【ハンドル】
人間工学に基づいたFシリーズのハンドルの形状は、形状はもちろん濡れても滑りにくく、且つクリーニングのしやすいサーモラン樹脂で作られています。
そのハンドルの中を通るタングは殆どシェイプされることなく、フルタングに近い堅牢性を保ったままサーモラン樹脂で包まれるように形成されており、僅かにタングの先端をハンドルの底から露出させているファルクニーベンのナイフによく見られるラップドタング構造を採用しています。


【ザイテルシース】
こちらの付属シースは実用的なザイテル樹脂シース。
汚れても水で丸洗いでき、通気性もよく、納刃している時は刃に降れている部分も少ない為、ナイフに優しいシースです。
使い込んでボロボロになってしまっても、スペアシースが安価で入手できるのも魅力です。


全長    約239 mm
刃渡り   約126 mm
ブレード厚 約5 mm
タング   ラップドタング
重さ    約190 g
鋼材    3G
硬度    62 HRC
ハンドル  サーモラン
シース(鞘)ザイテル

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