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サバイバルjp

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サバイバル体験者から学ぶこと
 
「サバイバルは結局、運が全て」と思う人もいるかもしれません。
しかし、これをお読みいただければ、 は、"サバイバルのチャンス" をもらった時点で使い果たしていて、その命をつなぎ文明社会に戻るには、備えと創意工夫、何より "折れない心" 必要なのだ」とおわかりいただけます。
 
災害やサバイバルに備えるとなったとき、様々な情報の中から、その知見や技術、ツールについて知識を深めていることと思います。
調べてみると、それらは基本的に「○○のやり方」のような内容が多いものです。
そのような予備知識は、確かに役立つものです。(訓練も忘れずに)
もちろん、当店のコンテンツにもそのような情報はたくさん掲載していきたい方針です。
 
では、実際にサバイバル状況に巻き込まれてしまった人たちは、なぜそのような状況に陥り、そのような環境から、どのように生還しているのか。なぜ生還できたのか。
 
それを知ることで、あなたが今ここにいること(当店のWebページを見ていること)が間違いではなかったことがわかるはずですし、これまでに備えてきたことが間違っていなかったことも再認識できると思います。
逆に、"心"にも"ツール"にも、備えが不足していることに気づくかもしれません。
 
生き残った者(サバイバー)たちの経験から、一緒に学んでいきましょう。
 
 
目次

本当にあったサバイバルその1
■上空3,000メートルから落下。少女は10日かけ一人でジャングルから生還。
 → 映画「奇跡の詩」の原案となった実話
 

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本当にあったサバイバル その1
■上空3,000メートルから落下、少女は10日かけ一人でジャングルから生還
 
墜落
1971年12月24日 クリスマス・イブ。
17歳の少女ユリアンは、父親に会いに行くために、鳥類学者の母マリアとともに飛行機に乗っていた。
飛行機はプロペラ機で、目的地までは1時間もかからないフライトになるはずだった。
ペルーの首都リマを出発し、アマゾン熱帯雨林にある町、プカルパに向かっていた。
両親は、このジャングルで野生動物の研究所を運営している。
ランサ航空は、少し前に2度も墜落事故を起こしており、最高の安全性を誇る航空会社ではなかった。
それでも、どうしてもクリスマスに再開したかったため、この飛行機を選んだ。
最初は順調だったのだが、飛行機が雲に突入すると、大きく揺れ始めた。
突然、機体右側の翼に閃光が走ったかと思うと、大爆発を起こした。
落雷が翼の燃料タンクを直撃し、爆発で翼がもぎ取られたのだ。
そのまま機体はバラバラになり、ユリアンは外気へと放り出され、はるか下のほうではジャングルがぐるぐると回っている。
空中分解した飛行機は、乗客全員をジャングルの上空3,000メートルへと放り出した。
ユリアンはそのまま空中で意識を失い、深いジャングルへと落下した。
 
孤独なサバイバル
気が付くと、翌朝を迎えており、まだ動いていた腕時計は9時を示している。
ユリアンの身体は、ベルトで座席に固定されたままになっていた。
奇跡的にケガは軽かったが、深いジャングルの中で、17歳の少女は完全にひとりぼっちだった。
ユリアンのケガの程度は、鎖骨(さこつ)骨折、右目のはれ、脳震盪(のうしんとう)、腕と足の切り傷程度だった。
他の乗客91人は、全員が死亡した。
それに対し、ユリアンが固定されていた座席の列だけは、落下時にヘリコプターのプロペラのように回転し、空気抵抗によって落下速度が鈍っていた。
さらに、彼女が落下した場所は特にジャングルが分厚いところであったため、落下の衝撃も抑えられていた。
このように、サバイバルというのは、最初に運よく命が助かり、その後その命をいかにつないでいくか、ということに尽きるのである。
救難隊はすぐに捜索を開始したが、その範囲は広大なうえ、深いジャングルに阻まれて発見できなかった。
頭がよく、機転の利く少女だったユリアンは「移動」という選択肢をとった。
 
父の教え
ユリアンは何年も両親と共に研究所で暮らしていた。
父親は現実的な人で、ジャングルで生き延びる方法をユリアンに教えていた。
(→ 親子で楽しく! レジャーでサバイバルトレーニング!
 
先見の明とも言うべきか、危機管理能力が高いと言うべきか、娘を大切に思うからこそ、このような緊急事態に備えさせていたのだ。
これが、17歳の少女を、ジャングルでの10日間に及ぶサバイバルから生還に導くこととなる。
父は、娘にこう教えていた。
川を見つけ、下流に下っていくこと。なぜなら川は、別な川とも合流しながら、必ず人里へつながっているから。
日本の「登山」であれば、完全に道に迷ったら尾根に出ろ(滝がなく登山道が多いため)が鉄則だが、必ずしもそれが良いとも、そこまで体力があるとも限らない。
そもそも、自分がどの山に登っていて、どういう道だったはず、という大前提があってこそ「下るな」が有効なのであって、見ず知らずの土地に墜落したのであれば、標高もどのような土地なのかもわからないわけで、救助も期待できなければ沢を下るのが正解だろう。
何より尾根には「水」がない。水がなければ、人は3日しか生存できない。
しかし、沢(川)には滝がつき物で危険があり、迂回を余儀なくされることも多い。
ユリアンは小川を見つけ、それを伝って下流に向かった。
 
下流に向かって進んでいくと、飛行機の残骸や遺体を目にするようになった。
座席に固定されたままの3人の女性は、頭から落ちた衝撃で20インチ(50センチ)ほど地面にめり込んでいた。
その中に母がいるかもしれないと思ったユリアンは、恐怖をこらえて確かめた。
遺体を地中から引っ張り出す勇気は無かったので、木の枝を使って靴を脱がせた。
遺体にはペディキュアが塗られていたが、母はペディキュアをしないので、母ではないことがわかった。
 
 
ジャングル(自然)との共存
ユリアンはジャングルの小川をたどって歩き続けた。
水中にはピラニアや、毒をもつ魚もいたが、ユリアンを襲うことはなかった。クロコダイルが川岸に群れを成していたが、このときも父から教わった知識を活かして切り抜けた。
単に、静かにそばを通り過ぎただけである。
クロコダイルは通常、人間を襲うことはないと父から教わっていたからだ。
 
川は、きれいな飲み水と、ジャングルを通り抜ける「幹線道路」を提供してくれたが、まともな食料は提供してくれなかった。
ユリアンが川の生水を飲んでも体調を崩さなかったのは幸いで、知らない土地の生水は出来る限りで浄水器フィルタリングするか、最低でも煮沸はするべきである。上流に何があるかわからないからである。きれいに見える水でもたちまち体調を崩して下痢をする。
下痢は、脱水症状を引き起こす原因となる。
唯一の食料は、期待の残骸のそばに散らばっていたキャンディーだけ。
さらに傷口の開いた裂傷がいくつかあり、寄生虫や感染症に無防備だった。
 
わずかなケガも命取り
数日後、ユリアンは腕の傷口の一つに違和感を覚えた。
ばい菌が入ったような感じだったが、次第にチクチクしてきた。よく見ると、腕の傷口にハエが卵を産みつけていたようで、既に卵がかえり、傷口や皮膚の下でウジ虫がうごめいている。腕がウジ虫に侵食され、腕を失ってしまうのではないかと、恐ろしくてたまらなかった。
しかし、ファーストエイドキットもなければ、傷口を切開して除去しようにも、ピンセット付きのツールナイフもなく、焼いたナイフで強引に治療しようにも、ファイヤースターターもなければ頑丈なナイフもない。医者もいない状況ではどうしようもなかった。

 
生還、そして救助
ついに10日目にジャングルから抜け出した。
川沿いを進んできたため、そこにはカヌーがあり、そばには山小屋があった。彼女はそこで待った。
数時間後、林業従事者たちが仕事を終えて帰ってきた。彼らはとても驚いた。
疲れ果てた17歳の少女が、ミニスカートは裂け、サンダルは片方だけで、身体中傷だらけというぼろぼろの格好で小屋の中に居たのだから無理もない。
 
林業従事者たちは、ユリアンのケガや虫に噛まれた傷をできる範囲で手当し、翌朝、カヌーで7時間かけて下流に運んだ。
ユリアンはそこから空路を使い、父の待つプカルパの病院に運ばれた。
腕の傷はわずか1センチほどだったが、医師の手当によって50匹以上のウジ虫が傷口から取り除かれた。
 
【ジャングルのサバイバルで最低限欲しい装備】
・ナイフ
・水筒と浄水器
・着火道具
・ハンモック(シェルター)
・ファーストエイドキット
・シグナルミラー
 
【現代の飛行機の乗客として持ち込み可能な装備で役立ちそうなもの】
・衛生電話
・GPS
・ファイヤースターター
・ライター1つ(航空会社による)
・その他、燃料を含まない着火道具
・ファーストエイドキット
・シグナルミラー
・ホイッスル
・コンパス
・小型携帯式の浄水器
・エマージェンシーブランケット
・非常食の類