【TKシリーズ】
スウェーデン王国の紋章でもあるトレ・クロノール(Tre Kronor スリークラウンの意)。
その頭文字を冠したファルクニーベンのナイフがこのTKシリーズです。
スウェーデン製であることを強調すると同時にファルクニーベン独自の3G鋼と併せることで実用性とデザイン性を両立させています。


【TK2z】
TK2はブッシュクラフトナイフとして使い勝手が良いと言われる85〜110mmの刃渡りにズバリ当てはまる100mm長ブレードを持つ汎用性の高いアウトドアナイフです。
ブレードに採用されている3G鋼は硬度62HRcと非常に硬く、長く切れ味が持続します。
同シリーズのTK1が天然素材ハンドルなのに対し、TK2のハンドル素材にはファルクニーベン製品でよく使用されるサーモランを採用。
樹脂でありながらゴムラバーのような触感で滑りにくく、軽量・安価であることが特徴です。
独特のデザインのフィンガーグルーブは獲物の解体時はもちろん、全てのナイフワークを適切に補助してくれる絶妙な握り心地になっています。

型番末尾の「z」はザイテルシース樹脂付属であることを示しています。


【3G鋼採用のブレード】
ブレードには3G鋼を採用。
3Gの意味は、刃を作っている鋼鉄(スチール)に含まれる3つのGからきています。
外側の2つの鋼鉄層がVG5で中心がSuper Gold Powder Steel(通常SGPSと呼ばれます)という作りになっている為、その3つのGを取って3Gと呼ばれています。

<VG5−SGPS−VG5>

高級包丁の芯材にも使用されるVG5鋼を贅沢にも外材として使用し、さらに高硬度のSGPSを芯材として挟み込むことで単一鋼で生成されたナイフよりも強度が約20%程向上されるとのこと。
性質の異なる鋼材を挟み込むのは日本刀によく見られる技術です。

さらに、エッジをコンベックスグラインドで仕上げることで、刃持ちの良さと靱性のバランスを取ったファルクニーベンが自信をもって世に送り出す独自のブレードとなっています。


【ハンドル】
人間工学に基づいたハンドルの形状は、使いやすい形状であることはもちろん濡れても滑りにくく、且つクリーニングのしやすいサーモラン樹脂で作られています。
そのハンドルの中を通るタングは殆どシェイプされることなく、フルタングに近い堅牢性を保ったままサーモラン樹脂で包まれるように形成されており、僅かにタングの先端をハンドルの底から露出させているファルクニーベンのナイフによく見られるラップドタング構造を採用しています。


【付属のザイテルシース】
付属のザイテル樹脂シースは、もし汚れてしまっても丸洗いでき、大き目な水抜き穴もあるため通気性も良く、納刃中のナイフに優しいのが特徴。
使い込んで、シースがくたびれてしまってもスペアがレザーシースに比べて安価に入手できるのも、多くの人に好まれるポイントです。



全長    約215mm
刃渡り   約100mm(固定刃)
ブレード厚 約4.5mm
タング   ラップドタング
重さ    約145 g
鋼材    3G
硬度    62 HRc
ハンドル  サーモラン
シース(鞘)ザイテル


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