トラッカーのコヨーテタンカラー。

シースにパラコード巻きが追加されています。

店長もこのモデルを愛用しています。

シースのベルトループは回転することができ、腰に真横に倒して装着可能。
ですから、背面に装着することができ、サイズのわりに邪魔にならないのもトラッカーの特徴です。
また、ベルトを外さなくても着脱可能なループとなっております。

最も特徴的なデザインである、かぎ状になっている部分はトラッカー・ポイントといいます。

この部分はツールの作成、工作に用いるためにあり、上部の湾曲した刃で叩き切りの作業をする際、下部のストレートな刃を保護するために設けられた段差でもあります。

上部の刃はハチェット・エッジと言い、手斧のような叩き切る作業のためのデザイン。
下部の刃は削り作業用のためのデザインです。

非常に厚みと幅があり、重量もあります。
そのため、細かい作業には向かず、手斧のようなチョッピング(叩き切り)や、荒削りに向いています。

トラップやシェルターを作るには、それなりの太さの木や竹を使いますから、そのようなシーンで非常に頼りになる存在です。

小ぶりなブッシュクラフト向けナイフと組み合わせることで、より守備範囲を広げることができそうです。


映画「HUNTED」(2003年)をご覧になったことはあるでしょうか?

1978年に出版されたトム・ブラウン・ジュニアの「追跡者(トラッカー)」を原作に制作された映画です。

この映画の作中に登場するのが、「トラッカー」と名づけられたナイフです。

実際の作中に登場するのは、映画のためにカスタムナイフメーカーに作らせた手作りのもので、このTOPSの量産ナイフのベースとなりました。

よく考えられた構造は、「ナイフ」としては異例の造形を生み出しました。

トラッカーを作るために複数のカスタムナイフメーカーが協力しましたが、その中の一人、デイブ・ベックはこう記しています。

「このデザイン・コンセプトは、多くの試行錯誤と特殊部隊、Navy Seals、公的機関、捜索・救助グループ、野外サバイバルスクールのフィードバックを通して生まれた」。

「1991年から1999年の間に525を越えるカスタムナイフが作られた。この中に7つの基本パターンと膨大なカスタムバリエーションが含まれている」

映画に登場したのは(そしてTOPSが量産モデルのベースとしたのは)この基本パターンの一つ"C"モデルなのだそうです。

トム・ブラウンは実在の人物で、7歳のときにアパッチ族の先住民と出会い、原野の中で生きる道を彼らから学びました。

そして人工的な道具を一切持たず、ナイフさえ持たずに原野で生きる智恵や技を磨いたトムは、行方不明者の捜索を依頼された際、トラッキングの技術を使って遭難者を保護することに成功しました。

それ以来、トムは多くの行方不明となったハンターやハイカー、誘拐された子供などを捜し出し、「トラッカー」としての評判が広がったうえ、警察やFBIの指導も行ってきた。

そして、1978年にトムの経験をつづった『トラッカー』が出版された後は、トラッカー・スクールが設立され、トムは世界中から集まる人々に、サバイバルやトラッキングの技術を教えているとのこと。

トラッキングとは、足跡や小枝の折曲がりなど、普通では見落としてしまいそうなかすかな痕跡から対象を追跡することを言います。
ここには、相手の心理を読むことも含まれています。

そのような過酷なサバイバル環境下において、最適なサバイバルナイフということで、このトラッカーが生み出されました。



刃渡り     約150mm
全長      約300mm
ブレード厚   約6mm
ブレードカラー コヨーテタン
重さ      580g
鋼材      1095カーボンスチール
硬度      HRc-58
タング     フルタング
ハンドル    グリーンキャンバスマイカルタ
シース     カイデックス

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