【ブーン(Boone)】
西部開拓時代の開拓者の一人、ダニエル・ブーンの名を冠したモデル。
ブーン氏が実際にこのようなデザインのナイフを愛用していたかは定かではありませんが、同じ時代に米国西部でボウイタイプナイフが広く愛用されていた背景や、ブーン氏が優れた狩猟家であったと伝えられていることもあり、このボウイタイプのハンティングナイフに彼の名前を付けたのではないでしょうか。

本来のボウイナイフは決闘での使用目的も想定していたため、8インチ(約20cm)以上の大型ブレードを備えていたようですが、このモデルの刃は4-3/4インチ(約12cm)で小回りが効き、ハンティングナイフ・クラフトナイフとして有用なサイズ感です。

万能的な4mm厚のブレードに、ボウイタイプナイフの特徴であるクリップポイントとダブルヒルト。
ブレード中ほどにはフラー(血溝)が設けられ、よりハンティングに特化したモデルになっています。

伝統の形を重んじていますので、タング構造はバークリバーでは珍しいヒドゥンタング。
フルタングよりも軽量で、且つ、タングに直接手が触れないため防錆効果も望める構造です。



【CPM3V】
ブレードにはセミステンレスのCPM3V鋼が採用されているモデル。CPMを省いて3V(スリーブイ)とも呼称されます。
炭素鋼のような鋭利なエッジの整形と刃持ち、ステンレス鋼の耐腐食性のいい所取りした優秀な鋼材です。


【スタックドレザー】
厚手の牛皮革を輪っか状に切り抜き、タングにいくつも重ねて通して圧縮。それを削り出して成形することで持ち手とする、古くから使われるハンドル製法で作られています。
革ですので使い込むほどに色味は濃くなり、独特の艶も出てきます。皮革のエイジングが進むと水や油の影響を受けにくくなっていきます。
また、使用しない期間が長く続くと乾燥により皹が発生することがありますが、再び使用を重ねることで皹は埋まり引き締まったハンドルとなっていきます。



全長    約243mm
刃渡り   約120mm
ブレード長  約125mm
ブレード厚  約4mm
重さ    約168g
刃付け   コンベックスグラインド(ハマグリ刃)
タング   ヒドゥンタング
ハンドル  重ねたレザーのワッシャー
鋼材    CPM3V
硬度    59-60HRc
シース   レザー

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